一昔前は、冬場は水虫が減るって言われていました。
ですが、それも今は昔。
というよりも、昔は冬場になると、足が乾燥するのと、
足が蒸された状態になるっていうのが少なかったので、
白癬菌が表面化しなかっただけとも言われています。
今はショートブーツやらムートンブーツが流行して、
本当に冬場の水虫の方が増えました。
それでも、まだ水虫なのにもかかわらず、
気づいていない方が大勢います。
なぜか。
それは痒くない水虫が多くいるからです。
足の水虫には趾間型、小水泡型、角質増殖型などがあります。
いわゆる水虫だと分かるメジャーなタイプは、
趾間型水虫がそれに該当します。
これは足裏や縁に水泡ができる小水泡型水虫と同様、
かゆみを伴うことの多い水虫です。
そのため、このタイプは「水虫だ!」だと
自己認識してもらえるのですが、面倒なのは角質増殖型水虫。
かゆみなどの自覚症状はなく、
足の裏、特にかかとの部分の角質が厚くなり、
表面がザラザラになって皮がむけるタイプの水虫です。
ちなみに、水虫でかゆみが出る原因は、
角質層に感染した白癬菌が増殖して、
角質層を突き抜け、真皮(つまり生きた細胞)に
達した時に炎症として発生します。
角質層は、すでに死んでいる細胞なので、
その部分での感染では、かゆみがないのです。
もし、ひょっとして水虫かなと思ったり、
治っていたと思っていた水虫が再発しているようでしたら、
病院に行くのがベストですが、一度、
水虫薬を使って1週間ほど様子を見るというのも手です。