手荒れ?と思って市販薬を使っても、なかなか治らず、むしろ悪化してる?と思ったら手水虫だった。という例もあります。
手水虫は、足の水虫とは異なり、臭いもかゆみも少なくカサカサしているので、手湿疹と間違いやすいのです。
さらに、手水虫は他人にも感染させてしまうので要注意です。
・手水虫の症状の特徴
・手水虫チェックリスト
・手水虫はうつる?
・手水虫の予防法
【手水虫の症状の特徴】
もし手水虫になってしまったら、どのような症状が出てくるのでしょうか。
手水虫の場合は、最初の症状の約8割は「片手だけに症状が現れる」と言われています。
たとえば、片手だけ、指の間にカサカサとした手荒れの症状が見られた。 また、片手の手のひらの角質がポロポロと剥がれ落ちた。 もしくは片手だけ、ひび割れのような症状が現れた。などです。
手水虫の感染源のほとんどは、足の水虫(足白癬)とからと言われています。
足に水虫がある場合、足水虫を患っている家族がいる場合は手水虫になる確率も高くなります。
ですが、手水虫の予防は可能です。
日頃から手を清潔に保つよう心がけ、たとえば帰宅したら必ず手を洗うなどの習慣があると手水虫を患うリスクを避けられます。
手湿疹と手水虫はよく似ていると言われます。
ですが、手湿疹の場合は、「主婦湿疹」とも言われるように、家事や炊事の中で患ってしまうもの。
両手を使って洗い物をして洗剤で手が荒れてしまったなど、片手だけ湿疹が出ないのはおかしいですよね。
ですから、手湿疹かな?と感じても、もし片手だけに湿疹が発症しているなら「手水虫」を疑いましょう。
また、手湿疹だと勘違いして市販のステロイド系の塗り薬を塗ってしまうと、さらに重症化させてしまうので要注意です。
それは手水虫の原因の白癬菌はステロイドで活発化するからです。ステロイド系の薬で手水虫の範囲がさらに拡大してしまう可能性があります。
また、アトピーとの症状も似ているので、自己判断で悪化させてしまわないよう、すぐに皮膚科へ行くのをお勧めします。
手水虫は、水虫ですので自然には治りません。そして、感染のリスクも伴います。
さらに一度水虫になると2~3か月ほど、根気よく治療していく必要があります。
手湿疹と手水虫は大違いなのですね。
【手水虫チェックリスト】
以下の項目に当てはまるものが多い場合、単なる手湿疹ではなく手水虫を疑いましょう
・家族に水虫や白癬菌に関わる感染症の方がいる
・あまり手を洗わない
・片手から手荒れし始めた
・片手から手荒れし始め、気づいたら両手に広がっていた
・痒みや痛みは少なくカサカサしている
・手のひらの角質がポロポロと剥がれ落ちる
・指の付け根に小さな水泡が出来、痒みを伴っている
・市販のステロイド系の塗り薬を使用したら悪化した
【手水虫はうつる?】
結論から申しますと「手水虫はうつります」
手水虫の原因は白癬菌という細菌だからです。
手水虫は 片手に発症して両手に、と症状が拡大してしまうのが特徴です。
これは、片手からもう片方へと「手水虫がうつったしまった」ことが原因です。
ですから手水虫は感染してしまうのでとても厄介なのです。
手水虫を患ったまま、日常生活を送るのは家族はもちろん他人へも感染させてしまうので要注意です。
たとえば、電車のつり革に触ってしまうことや、会社や公共の場所のドアノブに触れてしまうことなどが考えられますね。
また、食事中も食品に直接触る機会もありますから、手水虫はとても煩わしいものです。
逆に、手水虫に感染してしまわないように、日頃から手を洗い、清潔に保つことも重要になってくるのです。
「家に帰ったら、まず手洗い」と子供の頃に言われたことがある方も多いと思いますが、実は手水虫の予防にもとても大切なことだったのです。
【手水虫の予防法】
手を清潔に保つだけでも手水虫は予防できるので、手洗いは習慣的に行いましょう。
効果的に手水虫を予防するなら、足の水虫と同様に薬用ソープで手洗いをすることがお勧めです。
たとえば、大源製薬の薬用フットソープは液体石鹸ですので、足だけでなく、手洗いにもご使用いただけます。
それでも手水虫を患ってしまったら、一番良い方法は迷わず皮膚科を受診することです。
特に自己判断で手荒れの市販薬を塗ることは避けましょう。
手水虫は、足水虫と同様、一度患ってしまうと自然に治癒することはなく、治療も長期間になってしまいます。
身の回りを清潔に保つだけでも、白癬菌からの感染は防げますので、日頃から気をつけていきましょう。