水虫薬にはクリームタイプとパウダースプレータイプ、
そしてエフゲンのようなリキッド(液体)タイプの外用薬、
そして内服薬が存在しています。
最近の外用薬は、どの製薬会社も強力な殺菌効果のある
「塩酸ブテナフィン」「塩酸アモロルフィン」
「塩酸ネチコナゾール」「ライコナゾール」
「塩酸テルビナフィン」という5つのスイッチOTC成分が
ほぼ入っています。
そして、これらの薬を使って水虫が治ったと言われる
治療率はおおよそ70%だと言われています。
非常に成分としては強いお薬なので、
数日から2週間ほどで、表面的な水虫は消えるのですが、
水虫は角質層の奥底に浸透しているため、
表面的に消えても3ヶ月以上は使わないといけないのが、
この手の薬の特徴です。
次に、爪水虫の方などが病院でよく処方されるのが、
内服薬です。一昔前は、爪水虫は塗り薬では治らないと
いうお医者様もいたのですが、今年の夏からは、
クレナフィン爪外用液の処方がされるようになり、
完全に塗り薬も効果的と認知されるようになりました。
内服薬の有効治療率も70%程度ですので、
100人の爪水虫の患者さんがいたら、
30人の方は飲んでも効かないのですが、
内服薬だと100%完治すると思われている
患者さんが多いです。
爪水虫の患者さんの場合、
「飲み薬を半年以上服用しても効果がなかった」
という方、実は多かったりします。
また、副作用を心配され、最初から飲み薬の選択を
しない患者さまがたくさんいらっしゃるのも事実です。
そんな中、クレナフィン爪外用液が認められたということは、
患者にとっては嬉しい限りです。
クレナフィン爪外用液の処方がされるようになり
今後、病院でも爪水虫の治療薬として、
塗り薬が処方されることが多くなりそうですね。
ただ、問題なのは、このクレナフィン爪外用液は、
価格が高いということ。
これが今後の課題となりそうです。