手水虫の多くは、家族に水虫や白癬菌の症状の皮膚病の人がいたり、本人もまた足水虫に罹患しているという場合が多いそうです。
手水虫の原因でもある白癬菌は皮膚に付着しても、24時間以内に綺麗に洗浄すれば水虫までに至ら無いとされています。
しかし、水虫は人から人へ移る皮膚病ですから、気をつけていないとうっかり感染してしまう可能性もあるわけです。
とくに「手」ですから、日常の中でも電車のつり革や、オフィスのドアノブ、公共施設の水道の蛇口、と不特定多数の人が触れた場所に触れる機会が多いですね。
手水虫に感染しないためにも、手水虫の予防法と、手水虫が「うつる・うつらない」の正しい知識をつけていく必要があります。
目次 ・手水虫うつる・うつらないチェック ・手水虫予防はとにかく手洗い ・手荒れ?手水虫?自己判断は絶対に厳禁 ・まとめ
【手水虫うつる・うつらないチェック】
次の項目のうち、手水虫がうつらないものを選んでみましょう
・手水虫の人が触れた場所に触れる
・手水虫の人と握手をする
・手水虫の人が作った料理を食べる
答えは、「よっぽどのことがない限り全てうつらない」です。
ただし、触れてしまった手に怪我をしていたり、皮膚がめくれていたりする場合は、皮膚の切れ目から白癬菌が侵入して増殖し、手水虫に感染するリスクがかなり高くなります。
手に怪我をしている場合は絆創膏などで覆うなど、自分のためにも周囲の為にも配慮しましょう。
最後の項目の「手水虫の人が作った料理を食べる」ことも、実は白癬菌は皮膚上に棲息するものなので、もし食べてしまっても胃で消化され、よっぽどのことがない限り大丈夫なのです。
もちろん気分は良くないですので、日頃から手水虫に感染しないように予防を心がけていきましょう。
【手水虫予防はとにかく手洗い】
とにかくこまめな手洗いで手を清潔に保つことが一番の対策です。
殺菌作用が高い水虫薬用石鹸で手を洗えばばさらに効果的です。
水虫専用薬用石鹸は足専用のイメージが強いかもしれませんが手にも使用できます。
しかし、手水虫になってしまったら、たとえ水虫専用の薬用石鹸を使用し続けても絶対に治らないのでご注意ください。
水虫専用薬用石鹸は、あくまで水虫未満の方への予防品にすぎません。
ですから皮膚科を受診して直ちに水虫治療を始めるに限ります。
治療を始めてから、日々の清潔を保つために水虫専用薬用石鹸は他の範囲へ拡散させないために役立つと考えられます。
水虫治療薬と水虫専用薬用石鹸を併用がお勧めです。
手水虫も完治するまでに長期間を必要としますので、日々の予防と、早めの対策が重要です。
健康のためにも、手を洗い、清潔に保つという当たり前のことを大切にしていきましょう。
【手荒れ?手水虫?自己判断は絶対に厳禁】
体のどの部位に出来ても嫌な水虫ですが、普段の日常生活でとくに困る場所は「手」では無いでしょうか。
もちろん手も水虫になってしまいます。手水虫は手白癬とも呼ばれています。
水虫は白癬菌というカビが皮膚の中に入り込み増殖して引き起こされる皮膚病です。
そして、水虫は人から人へ感染します。
水虫は足に出来るイメージが強いですが、白癬菌は皮膚の上で増殖しますので、足以外も水虫になるわけです。
それに加え白癬菌は、普段身の回りに存在するカビの一種ですので、水虫に縁が無いと思っている人でも「気づいたら水虫になっていた」という事態もあり得ます。
手水虫は、片手から手荒れのような症状が見られるのが特徴です。
手湿疹だと勘違いして市販の塗り薬を使用し、さらに悪化させてしまったという事例もあるそうです。
手湿疹には効くステロイド配合の塗り薬も、ステロイド自体が水虫を活性化させてしまうので自己判断はたいへん危険です。
逆に、手水虫でないのに水虫の薬を使用しても悪化させてしまうので要注意です。
どちらにせよ、自己判断は厳禁ですのでとにかく皮膚科を受診しましょう。
【まとめ】
・手水虫の人が触れた箇所に触れただけでは手水虫にはならない
・手水虫の人と握手をしても、自分の手に怪我をしていなければ手水虫にはならない
・手水虫の人が作った料理を食べてもよっぽどのケースでなければ手水虫にはならない
・手水虫は日々の手洗いで予防できる
・手水虫予防の手洗いにも水虫専用の薬用石鹸は効果的
・手荒れか手水虫かの自己判断は禁物、すぐに皮膚科へ