人間の身体は、どんなに健康であっても、
何らかの病原菌を持っています。
例えばヘルペスやカンジタという菌は、
健康な時は、驚くほど何も悪さをしません。
でも、日常生活や食生活の乱れなどで、
身体が弱ってくると暴れ始めます。
例えば、50歳以上の方の場合、
帯状疱疹という形で現れることが多くあります。
これは小さい頃に罹った水疱瘡のウィルスが
体内にひそんで体力がなくなった頃に、
再び悪さをする病気です。
早期治療をすれば、皮膚の炎症や痛みが
重症化するのを防げますが、
まさに弱り目に祟り目となりやすい病気です。
水虫も実は同じような類いの病気だと
考えても良いのではないかと思います。
たとえば子供たちの水虫が増えているとはいえ、
中高年の方に比べると、圧倒的に少数です。
これは、水虫の原因菌である白癬菌と、
肌のターンオーバーの関係もあると考えられています。
白癬菌が角質層へ定着するには、
24時間と言われていますが、その後すぐに
水虫として症状が現れることもあれば、
角質層に潜伏し続け、症状として現れない
そんなケースもあります。
いわゆる潜伏期間です。
人によっては、5年後や10年後に
発症する人もいますし、
24時間程度で発症する人もいます。
条件次第で、発症するとはいえ、
やはり身体が弱っている場合、
水虫が発症しやすいみたいです。
ただ、水虫も帯状疱疹と同様、
早期治療をすれば、重症化までは避けられます。
体力を回復するのと同時に、
早期に治療をして頂ければと思います。